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2020/12/16
歯の寿命をのばす予防歯科

かぶせ物や詰め物で治療しても、また虫歯になる?

「歯の寿命をのばす予防歯科」を実践する姫路市飾磨区のおかもと総合歯科です。

前回は、神経を取った歯がやがて「抜歯」に至ってしまう原因について、3つお話ししました。

その中で一番多い原因は、「かぶせ物の下で虫歯が再発して、根が腐ってしまう」ことです。

皆さん、一通り治療が終わったら「とりあえず安心」という感情でしょうね。

かぶせ物治療すればもう虫歯にならないのでしょうか?

かぶせてあるから、どこから虫歯になるの?と思われるかもしれませんね。

実は、銀歯はセメントで固定されますが、この「銀歯」という材質と「セメント」が曲者です。

そもそも、「銀歯」を作る時には「型」を取り、石膏模型を作り、歯科技工士さんがアーシテ、コーシテ 

とてもたくさんの工程で「銀歯」ができるわけです。たくさんのステップで作られる「銀歯」なので、イザ!削った歯に合わせると・・・

ミクロの世界で「あってない」わけです。歯も硬い、銀歯も硬い、硬いもの同士がそんなにピッタリなんて無理ですよ。

なので、少し緩~く削った歯にはまり込むように作るのです。あとは、セメントでガッチリ着けておけばOK!

とはいかないのが現実。セメントは、だんだん溶け出し、銀歯と歯の間に隙間ができてきます。

最近のセメントは進化しましたが、それでもやっぱりダメです。

一度隙間ができると、細菌が侵入するのは容易に想像できますね。

こうやってできた、「銀歯」からの再虫歯のことを「二次齲蝕」といいます。

     

「二次齲蝕」は銀歯の中で進行するので、気付いたときには歯の根まで腐ってしまって、「抜歯」になってしまうわけです。

「銀歯」と「セメント」のデメリットをしっかり知っておいてくださいね。

「銀歯」が外れた~ といって歯医者に行くと、「痛くもないのに抜かないといけない」ってことありませんか?

歯医者が下手なわけではないですよ。根が腐ってしまって、もう寿命。ということなんです。

そうならないように、治療法や接着法にはその後の歯の寿命に係る重大な意味がありますので、ご注意を。

次回は、歯の寿命をのばすヒミツをお伝えしますね。

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